藍の華【完】

7. 恭子の恋と弟子





「恭子、あんた健司のこと好きでしょ」



あれから数日後、あたしは恭子が総長をやっている“紅楼”にお邪魔していた。



「ゴブッ、………はあ!???」



紅楼の幹部室に着いて、ソファに座るなり急にそう切り出したあたしに、恭子は飲んでいた炭酸飲料を吹き出した。



「え!?恭子さん、健司さんのこと好きなんですか!?」



思わず身を乗り出して言うのは、茶髪に金メッシュの入ったアキ。



「ちちちちげえし!!!」



そう言ってバッと立ち上がった恭子はきっと図星ってとこだろう、とあたしはソファに座ったまま興奮ぎみの恭子を見上げる。



恭子って昔から嘘つくのへたくそなのよね。



「でも、恭子と健司さんだったら美男美女でお似合いだよね」



うんうんと頷いたのは、青色のロングの髪の理沙。



ド派ですぎて目がチカチカしてくるわ。



「だから!!好きじゃねえって!!!」



決めつけんじゃねえよ、と言い張る恭子を見て、アキも理沙もあたしと同じことを思っていたと思う。


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