藍の華【完】

9. 漆黒の龍と白銀の狼





悠斗がそう言うと赤いおしゃれメガネをかけ、パーマのかかった茶色の髪の毛が印象的なおそらく蓮であろう人物が近くにやってきた。




「藍華ちゃん、だよね?…大丈夫?」



「平気よ、ありがとう。」



心配そうにしてくれるけれど、あたしはそれどころじゃなかった。



─────悠斗?



黒崎を気絶させた悠斗はある一点を見ていたんだ。



あたしはその視線の先を目で追って、悠斗が見ている対象を知り、思わずはっとした。



悠斗が見ているのは、







────同じように悠斗のことを無言で見ている匡だった。



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