藍の華【完】

11. 高熱と寂しさと優しさ




あれから恭子から電話があり、藍華は無茶しすぎだとこっぴどく怒られた。



族にも何にも入ってない女子高生が太刀打ちできる相手じゃねえんだからな!と言った所までは、あたしもすんなりと恭子の言い分を聞いていたけれど、



しばらくして、だから藍華、お前紅楼に入れ!と言い出してくる恭子に、どうしたらそうなるんだと軽く眩暈を催した。



藍華はあんな所に一人で乗り込んでくるどうしようもねえやつだけど、その根性はすげえよ!だから紅楼に入れ!



と、もはや説教してんだか、誉めてるのか分からなくなった。



あんたさっきから色々矛盾してない?と訴えかけてみるけど、恭子はあたしの辞書の中に“矛盾”っていう言葉はねえ!とそれはもう偉そうに言った。



破天荒な奴だなと半分呆れながらも紅楼に入れと煩い恭子のお誘いを丁重にお断りをして、



現在夏休み真っ只中…




「……ケホッ」




───あたしは夏風邪をひいていた。



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