藍の華【完】

15. xxx……



PM12:00



「なんだ、てめえもう伸びてんのかよ?」


光が全く射してこない、繁華街の路地裏で一人の男がほぼ意識が飛んでいる相手の男をひたすら殴り、蹴っていた。


「っ、ふざけ……んっ、グハッ!!」


「聞こえねえなぁ?ほら、もっと俺を楽しませろや」


容赦なく蹴り続けるこの男の瞳は、暗闇の中でもよく見えるくらいに獰猛な真っな瞳。


この男から出るあふれんばかりの殺気と黒いオーラは、凶暴無人で、それを見た人は皆恐れて跪(ひざまず)く。


体中に大量の返りを浴びながら、ぐったりとしてしまった相手を見て、ニヤりと不気味な笑みを浮かべるその姿は計り知れない狂気に満ちていた。


「…なあ、お前は知らねえだろ?」


クスッと小さく笑ってしゃがみ込み、もはや原型が残っていない相手の顔を覗き込むこの男。


「……っ、」


「もう事は動きだしてる」


灰色がかったこの街で、男は獲物を捕らえたかのようにさらに続ける。
















Pandoraの箱は















もう、開いた」














ーー運命の歯車がもうすでに動きだしていることを、まだ誰も知らない。





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