藍の華【完】

23. 違う場所




あれから九条は車の中で満足そうに笑っていた。



あたしを学校に連れてきたのは、自分から匡を突き放させるため。



自らあたしが匡を傷つけさせるため。



匡のあの悲しそうな顔はずっと頭に焼き付いて離れない。



あんな顔をさせたかった訳じゃない。



ただ守りたかっただけなのに。



だから、それを面白そうに笑う九条のことは本当に許せなかった。



そして従うしかできない自分に、悔しさとやるせなさしか感じられなかったんだ。



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