藍の華【完】

2. 愛と友情とアイツ



───それからしばらくしたある日のことだった。



あたしがカーテンから射し込む日差しを、眩しく感じて目が覚めたことから始まる。




……なに、もう朝なの?



生活をなんとかやりくりするために、遅くまでやってるバイトが祟ったのか、時計をみると、



「10時!??」



これはもう完全なる遅刻だ。



最近は寝坊なんかしなかったのに、と思いつつも無理やり重い身体を起こして、支度を始めた。



……いまから行ってもお昼くらいに、なっちゃうじゃない。



あーもう、ご飯どうしよ、家で食べていっちゃおうかな。



そう思って、冷蔵庫にある適当な食材で簡単な昼食を作り、




制服に着替え、髪の毛を巻き、メイクをして準備万端になったので家を出て、学校へ向かった。




……もう桜も散ってきてる。




あたしの通学路には、桜並木があり、ここ最近はこれを見るのが朝の楽しみになっていたのに…ちょっと残念。




季節はどんどん変わっていくのね…。




───あたしも、変われるもんなら変わってみたい。




と、歩き進めるにつれて遠くなってゆく桜並木を、すこし惜しみながら、通りすぎていった。


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