藍の華【完】


やっと学校に着いて、教室へと向かう廊下を歩いている時、


「てめえ調子こいてんじゃねえよ!!!」


と、怒り狂った女の声が聞こえてきた。



……また揉め事??


どうやら、出所を辿ってみると、あたしの目的地であるB組から、この声は聞こえてきたらしい。



「藍華!遅いじゃねえかよ!いま城山のやつがやばいんだよ!!」


そんな中恭子が学校に来たあたしを見つけたのか、教室から出てきて耳打ちをするように言った。


「城山?ああ、あの怪獣みたいな女ね」


怪獣こと、城山遥香は男関係にとてもうるさいやつで、



よく他の女子に対していじめ行為をしている、男子でも手がつけられないほどの厄介者だ。


「そう!その怪獣たちが柏原麗ちゃんがあいつの彼氏をとったとかで、とり囲んでいじめてんだよ!


周りの男子たちは誰も止めねーし、麗ちゃん絶対そんなことやる子じゃねーのに!」




柏原麗……、恭子が綺麗って言葉が似合うなら、彼女は清楚でかわいいって言葉が似合う子。


……そんな子はよく厄介者からやっかみを買うのよね。


とりあえず、恭子とやりとりを伺うために、あたしは一番後ろにある自分の席に座り、恭子はその隣の誰かの席に座った。



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