ホ テ ル【完】

シーツに縛られて










──────カチャリ、

ドアノブに手をかけて、ゆっくり扉を開ける。できた隙間に顔から突っ込み、変なやりづらさに喉を鳴らしつつ静かにその中を覗き込んだ。





相変わらずテレビがついている音が聞こえてくる。

またバラエティー番組だ。この前もこの前もこの前もそうだった。ケラケラケラと笑っているタレント。若者に人気なあの番組だってことくらい私でも分かった。




………好きなのか。

グッと眉を顰める私には、どうせ興味なさげに眺めているだけの姿が目にすぐ思い浮かんだ。



つけたのは自分なのに、何でこんなもんがついてるんだと、さも退屈そうに頬杖をついて眺めてる、

────あいつの姿が。




"二十一時。レオーネ、三〇一"




私はまたここに来ていた。



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