ホ テ ル【完】

コモーティオの劣情










「……ちょっ、痕はっ…」




桃色の街。深夜。

洗面台に散らばっているアメニティーの袋、もとの位置に戻されていないドライヤー、乱雑に放置された使用済のバスタオル。





「いーじゃんいーじゃん。ちょっとくらい」

「そこっ…見えるっ…ん、」



テーブルの上には安定の三枚のお札。

首筋を這うねっとりした唇は、白く薄い私の肌に性急に吸い付く。

────私は小林さんに抱かれていた。




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