ホ テ ル【完】

愛という名のキョウキ











二十一時────五分前。ラブホ街の入り口周辺。

都内有数のターミナル駅の夜はまだまだこれからだということは、改札口からひっきりなしに溢れ出てくる人の群れを見ればすぐに分かることだった。

待ち合わせスポットで携帯をいじっている女たちは、若者ファッションの街ということもあって奇抜でド派手。




電光掲示板は、大手ファストフード店の広告宣伝に忙しい。そこに何万人もの足音と、車間距離ギリッギリな車の走行音も混ざる。

混沌とした空気は、健在だった。












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