ホ テ ル 2【完】

罪深い誘惑と甘い罠





煙草の先端で揺らめく赤が余韻を残して色を失った時、静かな夜に紛れている昴瑠の気配が、じんわりと近づいてきた。




フローリングが音を鳴らす。


怒っているのか、

呆れているのか、

悲しんでいるのか、

表情が闇に紛れてつかめない。


それ以上何も言わず、リビングの中に足を踏み入れる。





「お前はいったい何を望んでいるの?」

「…すば、」

「ーーなんだってあげるのに」




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