ホ テ ル 2【完】

溺愛のカタチ









「柑奈ちゃん、どうぞどうぞここ座ってください〜!」

「あっ、はい」

「……柑奈はこっち」

「……っ、ちょ、昴瑠」

「えー…柑奈ちゃんを呼んだのにどうして昴瑠くんが僕の隣に座るんですか〜?あっ、分かりました!閃きました!さては昴瑠くん、璃音の隣は俺のモノだからって口で…」

「なにそのキモイ妄想」






────身体が勝手に踊り出してしまいそうになるこの爆音は、一度聞いたら病みつきになってしまう…まるでそう一種の麻薬のよう。

心の何処かに寂しさを抱えた若者の身を、コモーティオという魔性のバケモノは少しずつ少しずつじりじりと喰らってゆく。

気づいた時にはもう手遅れ、残りの生気も吸い取って、虚構の快楽を提供する。







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