ホ テ ル 2【完】

エピローグ









「あのね、私ちょっと経営とかそういうのに興味があるの」



ねっとりと絡みつくような重低音響くコモーティオのVIPルームで、私はタブレットを開いていた。



あれから璃音さんはとても残念そうに関西に帰っていった。

昴瑠はせいせいしたと言っているが、今思うとあの人と昴瑠が従兄弟だなんて信じられない。





「…あのさ、柑奈は馬鹿なの」

「え、馬鹿なわけないでしょ。そりゃああんたには毎回定期テストでは順位が負けてるけど」

「そういう意味じゃなくて、その頭脳をこっちに使おうとするだなんて馬鹿なの?って言いたいんだけど」




タブレットを開いて昔読んだことがある帝王学だとか、マーケティング論だとかの書籍を掘り返す。

特に将来の夢とかはなかったけれど、やりたいことが見つかった感じ。



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