僕が叶える君の夢【完】

婚約した彼女の実家へ挨拶に行きます。 /プロポーズする相手は宗教信者なので

『一生分の僕の苦労を、君は背負ってくれるの?』

いつもより、冷たい目をしていた。
どういう意味か分かってるの?どういう事か理解してる?
文字は少し汚かった。
いつもは性格がにじみ出ているような、細く丁寧な字なのに、小さく震える手を無理矢理何でもないように文字だけはしっかりと書かれている。
それだけ、気負ってる。
それだけ、大切なこと。
あなたはどこか悪ことかのように言うけれど、私はあなたがそういう風に優しいのは、それがあってこそ。そう思ってるから、何も重荷になんて感じてないよ。
何て言えば気にしない?
どう言ったら私の言葉が気持ちと同等に聞こえるのかな?
私はあなたと生きて行く道が楽しみだよ。

「じゃあ来世は私の苦労も一緒に背負ってね」

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