神楽さんと御堂研くん

第5章 /御堂研くん

進学校のこの高校、学年上位30人は玄関口に貼り出される。

2日目以降、頭がいっぱいで、テストどころではなかった。
それでも名前があるのを確認出来て、ほっと胸を撫で下ろした。


1年の中間テストから、貼り出される名前もガラリと変わった。

その時誰がいたか、そんなに覚えてはいないが、俺の名前はなかった。

そして、中間テストの時はあった陵くんの名前はなくなっていた。

「おはよう」
彼女の隣に並んで、同じように貼り出された名前を見上げる。
「おはよう、けんちゃんの名前あるね」

あれから神楽さんは けんちゃん と呼ぶようになった。
なぜかあまり目が合わなくなった。


「神楽さんは名前ないね」
「わあ、もう、ひどい!」
冗談を言いながら共に教室へと向かう。
笑う顔、久しぶりに見た。
可愛い。


テストが終わると午後の授業が始まった。
午後の授業が始まると、お昼休みも平行して始まる。

直くんは教室を出て行くようになった。
俺はクラスの誰かとご飯を食べるようになった。
神楽さんもまた、クラスの誰かとご飯を食べるようになった。
隼人は来なくなって、近藤はたまに顔を出す。


高校1年のたった2ヶ月。
仲よかったグループが一つ、無くなってしまった。

7月下旬。もうすぐ夏休みに入る。

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