ランピード・フォルス【完】

3章。理想の浮気相手 /私の行く先




今年のクリスマスイヴはヒューと一緒。

ではなく、夜にタスクとデート。

それまでの時間をヒューと部屋でマッタリ過ごしているのだ。




「オレって繋ぎ?」

「繋ぎとは?」

「タスクと会うまでの時間繋ぎ?」

「そんなわけないじゃん。というか、どこでそんな言葉覚えたの?」

「自然とね」



私を後ろから抱っこするヒューは私のお腹をぎゅーっと抱きしめた。


「どうしたの?」

「クリスマスなのにオレひとりぼっち」



妖精の国にもクリスマスってあるのね。
意外とクリスチャンだったりして。

やっぱり妖精もクリスマスは誰かと過ごしたいのかな?



「ごめんね、ヒュー。でも出て行くまでは一緒にいるからね」


ヒューは拗ねたようにポツリと呟く。

「あと1時間しかないじゃん」


「じゃあ、その1時間でヒューのワガママ聞いてあげる。したいこと何でも言って」


「何もしなくていいよ。オレはミモとこーやっていられるだけで幸せ」



ヒューが柔らかな顔で微笑んでいることが分かるくらい、背中に響くヒューの声は本当に幸せそうだった。





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