ランピード・フォルス【完】

5章。酷悪な嫉妬 /奪われた羽




眠りにつけそうもないベッドの上、ヒューに包まれながら今日の別れを思い出していた。


「寂しい?」

「わからない」


そのあとは沈黙。

ヒューは10分後にまた「寂しい?」って聞いてきた。

私はまた「わからない」って答えた。


電池が切れてしまいそうな私のエネルギー。
フルパワーに戻すには一体何と何を繋ぎかえればいいんだろう。

今はヒューの温もりさえ糧にならない。




~♪♪♪♪

無気力な私を立ち上がらそうとしてか、誰かがやってきた。

誰かではなくタスクだろう。

夕方に何度か電話がかかってきたけど、どうも出る気にならなかった。

怒りんぼうのタスクのことだ。
電話に出ない私にきっと怒ってるはず。

その証拠に

~♪♪♪♪

いつもよりしつこく間を開けずにメロディーコールを押してくる。


私は起き上がってベッドから出ると、力が入らない足元を無理やり動かせて玄関に向かった。


~♪♪♪♪

タスクを招き入れようとするこのメロディーコールが寂しさを忘れさせ、私に恐怖と痛みをもたらし、制圧の意味を覚えさせることになるとも知らずに。





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