ランピード・フォルス【完】

3章。理想の浮気相手 /相手選び




「理想の浮気相手なんだって」


ミルク色した浴槽の中、私とヒューは向き合いながらお互いの間隔を保つ。


「誰が?」

「昨日チカちゃんがヒューのことをそう言ってた」



最近、ヒューと一緒のお風呂が日課になってる。

最初は恥ずかしかったけど、徐々に慣れてきて今では全然ヘーキ。
髪も体もヒューが洗ってくれてる。

でも、やっぱりヒューの素っ裸は見たくなくて、ハーフサイズの黒の海パンを買ってプレゼントした。

その海パンを穿いてヒューはお風呂に入ってる。



「オレがミモの浮気相手って?」

「うん。しかも理想の」

「チカちゃん見る目あるね」

「え~!ヒューは浮気相手なんかじゃないもん!」


ピンクに色づいた頬をプックリ膨らます。
ヒューは片手を伸ばすと、私の頬を押さえて口の中に溜め込んだ空気を外へ放出させた。

膨らんだ頬が萎むと私は懲りずにまた頬を膨らませた。

ヒューもまた私の頬に手をあて空気を抜く。


それが何度か繰り返されるうちに飽きた私は途中から頬を膨らますことをやめた。



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