買われた遊女 2

銀髪の男 /手がかり

旦那は 渋々奥から顔をあらわした。

「お待ちどう様にございます。お武家様。まだ何か御用でございますか?」

甲斐は 冷たい目で 旦那を見た。

「男は何という名前か お尋ねしたい。」

聞かれた瞬間 旦那は目を見開いた。

「それが 初顔でしたので 私共にはわかりかねます。」

「へぇ。身元もわからない男から 女を買っているのですね?今回は凛姫だから誘拐と分かって 連絡を下さったのでしょうが 普段もそんな杜撰な商いをしているのですか?」

旦那は真っ青な顔になって、首を横に振った。




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