買われた遊女 2

甲斐は旦那に銀髪の男の家まで 案内させた。
外から見る限り 中は暗く 人の居る気配がない。

甲斐は遠慮せずに扉を開くと 鍵がかかっておらず、スッと開いた。

「…誰ですか?」

暗闇から 奥の部屋から声だけする。

甲斐はすごい速さで 声のする方に 駆け寄った。

「おい!観念しろ!凛姫を連れ去った容疑でお縄にする!」

そう言って 布団から引っ張り出して、あばら家を出て、月の下まで連れて行くと、似ても似つかない 黒髪で青白く やせ細って、目が大きい 16、 7の男だった。

甲斐は あからさまに嫌な顔をした。

「銀髪じゃないですね?誰だ?」

「…ひ、人違いでこんな事するなんて 酷いですよ。お侍様!」

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