買われた遊女 2

「………それは 初めから花魁の事を気にかけていましたから、その辺はきっと あなたより存じております。」

京之助は、清太のいい方に、イラッとさせられたが、悪気はなく言っているのは 分かったから、堪えることにした。

「なら、もし 清太の兄貴であったなら 俺はその男を許さねー。」

「そうですね。俺でも きっと同じです。ですがね、血を分けた たった1人の兄弟だ。何があっても 俺だけは兄の見方です。」

清太の 揺るぎない答えに、凛は スッと背中の重荷が取れた。

「清太の気持ちは よくわかりやんした。それで ようございます。」

そう言って 凛は清太から 離れようとした。

「花魁。もし 本当に兄貴が そんな酷いことをしたのなら俺が説得して謝らせます!その時は 逃がしてくれとは言いません。ただ 生かしてください。」

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