買われた遊女 2

凛の中で 京之助は来ないかも知れないと 思いはじめていた。

京之助は 自分を好きだと言ってくれたし 一生変わらないとも言ってくれた。

でも、それを信じて待つだけの、勇気はない。
自分でも知らぬうちに 傷つかないように、セーブしていた。

「やはり、寒いでありんすな…。薪を焚いて お風呂に一人ではまだ入れないでありんすし…。温泉にでも行ってみるでありんすかね…。」

凛は戸締りをして ゆっくり山を登りだした。

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