薄紅、はらり~僕の初恋始末~

作者じゅんこ

「じゃあ、またね。」…恋の魔法をかけられた僕はいつまでも堂々巡りです。あの日、風に攫われた薄紅色の花弁みたいに、この想いも奪い去ってほしいのに…。《春恋物語》

   舞い降りて来た桜の花弁を


   地面に辿り着く前に掴めたなら、


   好きな人と両想いになれるのよ。






風が拐った薄紅を探して、幾度もさまよい歩く。


でも、いつだって辿り着くのは同じ場所で。






これはきっと、


彼女がかけた魔法のせいだ。






どうやってこの恋、終わらせよう。






幼馴染みのお姫様。


その正体は僕を悩ませる魔女でした。