理想の彼氏

第一章 自慢の彼氏

「そんな男いない!いない!漫画や小説の見過ぎだって!」


私の話を聞いた会社で同期の由香がビールジョッキを勢いよくドンと置いた。


仕事終わりいつもの居酒屋で、由香と飲みに来ている。


「すいません!おかわり!!」


由香は、店員さんにジョッキを掲げ枝豆に手を伸ばした。


ムシャムシャと枝豆を食べる姿は、どこから見ても親父だ。

美人な顔が台無し。


「例えいたとしてもそんな男胡散臭いって!!
七美は、恋愛に対して夢見すぎなんだよ!」

枝豆を指で挟んで、ブンブンと私の顔の前で振る。


おかわりのビールが運ばれてきて、ゴクゴクと喉を鳴らし「プハッー!」と息を吐き出した。

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