理想の彼氏

第十九章 恋のライバル

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「一ノ瀬。」


「はい!」


パソコンに向かう私の背中に光が声を掛けた。


私は、バッと振り向く。


「今から外回りに行ってくれ。

俺は、会議や溜まってる仕事片付けないといけないから会社に残る。」



それだけ言って、さっさっと自分のデスクに戻っていった。


最近は、外回りも一人で任せてもらえるようになってきた。


1年目に比べて、明らか成長している自分が嬉しかった。


フフッ。



光のおかげだ。



「じゃあ。課長。行ってきます。」


パソコンに向かう光を見下ろした。



「ああ。」



ガタッ。



「車は、お前…運転が心配だから電車で行けよ。」



立ち上がりボソッと私の耳元で囁く光に顔が赤くなった。

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