理想の彼氏

第二十六章 辛い決断

仕事を終え地下の駐車場に行くと光がすでに車の中で待っていた。


私より早いなんて、珍しい。



「お疲れ。」


助手席のドアを開けて、乗り込む私に光が微笑む。



吸っていた煙草を灰皿に押し付け車は、静かに発進した。



「花ちゃんは?」



私の問いにチラッと横目で私を見る。



「今から行く店で、待ち合わせしてる。」



そうなんだ。



普段なら久しぶりに光と会えて、嬉しいはずなのに不安が大きすぎて、全然心が晴れない。




車が信号に捕まりゆっくりと停車する。



グイッ!



「んっ!」



突然腕を引かれたと思ったらすぐに唇を塞がれた。


優しく私の舌を絡める光の舌。



胸がギューと苦しい。

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