理想の彼氏

第二十七章 忘れたい


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「落ち着いた?」


ソファに座って、膝に顔を埋める私に柴崎さんが声をかける。


あの後フラフラの私をマンションの部屋まで連れてきてくれた。


「コーヒー淹れたんだけど飲む?

ごめん勝手にキッチンかりちゃった。」



そう言って、優しい笑みを浮かべる柴崎さん。



ポン。



私の隣に座った柴崎さんの手が頭に乗る。



ゆっくりと私の頭を撫でる手にだんだんと落ち着きを取り戻す。



「七ちゃん。何がおきてるか話してくれないか?」



真剣な表情で、私の顔を覗き込んだ。



柴崎さんには、ほんと助かった。



光の前では、何も言わず黙っててくれた。

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