キミとキス。【完結】

男と女 /side アオシ

毎晩、俺の髪を乾かしてドライヤーを止めた瞬間、彼女はソファーの背後から俺の顔を覗き込むように小首をかしげて満足げに笑う。

その姿を凝視すると『男』になってしまいそうな予感がして、目を合わすことなくタバコを加える。


「終わりました」

「サンキュ」

「アオシさん、少し髪が伸びました?」

「ああ。週末切りに行くつもりだ。ハルカちゃんも伸びたんじゃないのか?」


毎晩俺も、彼女の髪を乾かすからわかる。

この部屋にきた1ヵ月半前よりも少し伸びてきた。

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