キミとキス。【完結】

記憶と現実 /side ハルカ

翌日、アオシさんは、会社に行く前に私を病院から家に送ってくれた。


「悪い……、今日の夜は上司の送別会なんだ。前から決まっていて」

「もちろんです!!行ってください。昨日一緒にいてくれただけでとてもうれしかったです」

「何かあったら電話しろ」

「はい」


玄関を出ようとしたアオシさんが手を差し出した。


「……え?」

「握手でもするか。快気祝いに」

「『いってらっしゃい』の握手みたいですね」


そっとその手を握ると、とても恥ずかしくなった。

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