キミとキス。【完結】

過去と君と未来 /side アオシ



「私……、大切な人を……」

「いい、言わなくても」

「殺しました」


たかだか17歳しか生きていないのに、その胸のうちに納めるには大きすぎた出来事。

その言葉に込められた意味なんて別に知らなくてもいいと思った。

これからの時間、その言葉の意味を俺が請け負っていきたいだけ。


「私だけ助かった……。それだけじゃなくて、私が助かってしまったせいで……大切な人がその命を……」


この世の中に神様が存在すると初めて思った。

彼女が記憶をなくしていた期間は、おそらく神様が彼女に捧げたものだろう。

それ以上に俺に捧げてくれた奇跡の時間だろう。

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