キミとキス。【完結】

サラリーマンと女子高生 /side アオシ



「あの、これをバスルームに置かせていただいてもよろしいでしょうか?」

「ん?」

「図々しいとは思ったのですが……、アオシさんのシャンプーは男の方の香りがすると言われて」


彼女が手にぎゅっと握っていたのは女性物のシャンプーとリンス。

それからボディーソープとなんかわからないもの。

そういえば、俺は気が利かない。

女の子なら、俺と同じ男物のシャンプーとかかわいそうすぎる。


『誰に言われたんだ?』なんて野暮な言葉が危うく出そうになって呑みこんだ。

まるで嫉妬深い男のセリフみたいだ。

彼女と俺はただの期間限定同居人ってだけなのに。

いわばルームシェア状態ってことだ。

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