シーツに纏われて。【完結】

love-5th

……――さっきのキスなんてなんてことないかのように、ツカサは私を通り越してアスカを覗き込んだ。

同時に大きな手が、私の頭を二度ぽんぽんと撫でた。

いちいち、私にツカサを感じさせる。

一つ一つの仕草にドキドキしてしまう自分がなんか私らしくなくてイヤだ。


「初めまして噂のアスカさん」


胸ポケットから取り出したタバコをくわえて、目を細めた。

懐かしい……。

その瞬間の横顔が、どんなことを考えているのか見抜けなくて、いつもなんとなくツカサとの距離を感じていた。

少しだけ切なくて、私は女でツカサは男なんだって思い知らされるような、そんな瞬間だった。

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