シーツに纏われて。【完結】

-sixth

……――なすの一本漬けは思いのほか美味しくて。


「何、これ!!すごく美味しい!!」

「でしょ?このお店の焼酎も最高だけど、お料理も最高なの」


カウンターの中の店員さんがうれしそうに笑った。

ツカサにも食べさせてあげたい……なんて思ってしまう私はかなり重症みたい。


「10年間、悶々とその友達と過ごしてきたわけだ?」

「悶々かぁ。……それともなんか違うような気がする」

「へーじゃあ。トキメキとか?」


トキメキ……。

そんな乙女チックな言葉は似合わないけれど、そうに違いない。

触れそうで触れない距離感が、いつだって私をときめかせていた。

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