私が飼うは狼くん。

作者妃 真白

私はただの操り人形。

あの日、あの時、"アレ"を拾うまでは。





私は所詮ただの操り人形にすぎない。





「ーーー、どうでもいい」   





全てがどうでもよかった。


もう逃げだそうとすら思わなくなっていた。





「ーーー、無駄なことよ」   





だから、私は私でいることを諦めた。


そうすればもう何にも絶望する必要もないから。




そう…本気で思っていた、




  私が"アレ"を拾うまでは。







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