双子の妹はカエルのお姫様①

カエルの子、代理をする




「話せていない、ですか」

「はい……随分、冷静なんですね」

「まぁ、他人事な話しですから」



そう素っ気なく呟けば、少なからずみんなして顔を顰めていた。だって本当に他人事だし。



……というのは、表向きで。
実のところかなり驚いています。


7年間、春さんはずっとこのままだと、会話が出来ないとは一体何があったんだろう。


以前の春さんは、どんな人だったんだろう。




どうしても心の中では“他人事とは思えない”という、その気持ちが強く私を動かしていた。



「代理は名ばかりだ、取り敢えずお前は春と一緒に居てくれるだけでいい」



王郷会長の言葉に、私はずっと思っていた疑問を投げ掛ける。



「どうして私なんですか?自分で言うのもなんですが、私は性格に難があると思います。鈴蘭の方がいいのでは」



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