双子の妹はカエルのお姫様①

カエルの子、変化をもたらす





「はぁ……」


時刻は朝の6時48分。


私は今、生徒会室の扉の前で仁王立ちをしている。


そして腕に抱える茶色の封筒を睨み付けた。



何故私がこんな時間に、こんな所にいるのかと言うと。




『ケホッ…ご、ごめんねつぼみちゃん…昨日から目眩はしてたんだけど』


『すみません、私の風邪が移ったのかもしれません』


『そ、そんな事っ。ケホッケホッ』


『熱が高いですね…ゆっくり休んでいて下さい』


『…ありがと……』



そう、鈴蘭が熱を出した。


季節の変わり目だからなのか、私の風邪が移ったのか定かではないけど。


昨日、車で元気が無かったのはその所為か。



私が持っている封筒は、今日までに生徒会に渡す筈の書類等々。


鈴蘭の代わりに私が持って来たのだ。



………入りたくない。
だって、皆さん私の事嫌いみたいだし。


生徒会の人達に出くわさない様に、この時間帯に学園へ来たのだが。



嫌だなぁ。
入りたくないなぁ、もう。



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