続・金の瞳 《完》

6.それから






それから雅樹の卒業まで、月に二回くらいのペースで他のチームとの争いがあった。


引退するまでに雅樹に勝ちたいという人たちが来るらしく、最初はちゃんと相手をしていた雅樹も、年が明ける頃には『めんどくせぇ…』とぼやいてた。







一月、二月と日がなくなっていくにつれて、なりふり構っていられなくなってきたらしい彼らは、前にやられたケガもなおっていないのにやってくる。


「一条!!出てこいやぁ!!」


絆創膏を貼り包帯を巻き、数人でまるで道場破りのように。


こんな日が続くものだから、毎回毎回二階の幹部部屋までの往復が億劫になったのか、年が明けてからは雅樹たちは一階奥のソファーにいることが多くなった。


「なんや、また雅樹ご指名かいな。…おーい雅樹~!一番テーブルご指名やで~!」


本人もだけど、周りの皆も慣れと呆れのせいか、緊張感のカケラもない……。




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