無自覚な誘惑。【完】

《第2章》危険な合宿 /そして恋が動き出す




付き合って、る……?

……だ、ダメだ、益々意味がわからないっ……。



「誰とですか?」

「……静香先輩と、佐倉先輩」



私は和泉くんの発言に、声を荒げずにはいられなかった。



「!?……つ、付き合ってません……!」



ど、どうして……!?



「え?」



和泉くんは、そんなありえない誤解をっ……!


きょとんと拍子抜けしたような表情で、わたしを見つめる和泉くん。

その瞳は、相当驚いているように見えて、なんだか気まずい空気が流れた。


わ、私と佐倉先輩が付き合ってるだなんて、一体どこからそんな誤解が……



「ど、どうしてそんなこと……」



首を傾げた私に、和泉くんは戸惑っている様子で、視線を泳がせている。

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