ねぇ、私のこと好き──?

クラスメィト * side ミカ

(みか 17歳 × 吉田 17歳 × 斎藤先生 教師)





「でね、そこに何があったと思いますか!!!?」

「……知らねーよ」

「DVDが!!!エロDVDが!!!あったんですッ!!!」

体育教官室の中に、私の叫び声が響き渡った。



「まぁ……。健全な男子校生なら仕方ないんじゃないか?」

なんて、溜め息を漏らすのは体育教師の斎藤先生。


「……」

「DVDくらい可愛いらしいと思うけどな」

「……」

「むしろ、見ない方が不健全だと思うけどなー」

「……」

「中村、お前頬膨らませ過ぎだぞ?」


「知らない!!斎藤先生に言った私が馬鹿だった!!!」

「あっ、おい、次の授業の……」

先生が何か言いかけたのは気付いたけど、そのまま教官室のドアを思い切り閉めた。



「もー、男って何なの!!?」

この間の休みの日。

吉田の家に遊びに行った時に、テレビ台の下のDVDを目に入ってしまったのだ。
堂々と置かれたピンクのパッケージは、明らかに年齢制限のあるものだった。

確かに、興味無い方が不健全。という先生の言う通りかも知れない。

でも、彼女がくるの分かってるならせめて隠すべきだと思うの!!



渡り廊下にさしかかった時──


「あ、みかちゃーん」

前の扉が開かれて吉田が顔を出した。


「……よ、吉田」

「あー、荷物重いのとかあるかなって思って」

気まずそうに吉田が口を開くのは、私が昨日怒って帰って、電話とかも無視していたから。


「別に無いから」

自分でも子供っぽいって分かってる。


「みかちゃん、昨日は悪かったって!!な?」

リカにも"そんな事で?"って苦笑いされたし、"仕方ない"っていう思いもある。


「あれは、たまたまさ。厚士の兄ちゃんから回ってきてさ……」

だけど、吉田が他の女の人の身体を見てると思うと、心の中がやりきれない思いでいっぱいになっていく。


0
  • しおりをはさむ
  • 10
  • 480
/ 30ページ
このページを編集する