ねぇ、私のこと好き──?

涙とキスと泣き虫クン side*リキ

(リキ高1 × ハナちゃん高1 × 先輩 高3)





「ねぇねぇ、2人はどっちから告白したの?」

ガヤガヤと騒がしいファミレスの中、僕とハナちゃんの向かい側に座る先輩が楽しそうに口にした。


「はぁ?」

「……ッ、」

先輩の言葉に、ハナちゃんの口からは明らかに不満な声が漏れた。
なのに、僕の頬は一気に熱を持っていく。


色々とお世話になったからといって、先輩が僕達にデザートを奢ってくれる事となったのだけれど。


「付き合ってないですよ?」

なんてすぐ隣に座るハナちゃんの冷ややかな言葉に、


「私、別にリキの事好きじゃないですし」

続けられる台詞にただただ唖然とショックを隠せない。



「ご、ごめん、私てっきり」

「お待たせしましたー、ミルクレープのお客様ー!!」

眉を下げて申し訳なさそうな先輩の言葉を遮ったのは、注文したデザートを持ってきてくれた店員さんで。


「あっ、は、はい!!」

先輩が大袈裟な位に手を大きく上げたのが見えた。


  • しおりをはさむ
  • 10
  • 535
/ 30ページ
このページを編集する