ねぇ、私のこと好き──?

キミの魔法にかけられた side * 甲斐

(甲斐23歳 × 七瀬先輩25歳)





先輩からは甘い香りがする──。




デスクが隣の七瀬先輩からは、いつもお菓子のような不思議な香りが漂っていた。


きちんと話した事は無かった。けど、いつも部長に怒られる先輩の行動や言動が、心配で気が気じゃなかった。





「ッん、やぁ……」

その先輩が俺の部屋にいて、今俺の腕の中にいて。


「か、甲斐くん……」

途切れ気味の息と一緒に掠れた声を吐き出した。

潤いを増したその瞳を見下ろせば、一気に自身にも熱が持っていく。


ちょっと、マズイな……。



「せんぱい。あの、スミマセン」

「……え」

「優しくは、無理かもです」

先輩の頭にポンと手を置いて撫で下ろせば、その大きな瞳をキョトンとさせた。


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