ねぇ、私のこと好き──?
「好きですよ」
「う、うん」
今日、はじめて見つけた先輩の癖。照れるとすぐに目を反らす事。
「俺の事、好きですか?」
「だから、嫌なら部屋まで……」
「俺は好きですよ、先輩の事」
「……ッ」
「も、すぐ入れちゃいたい位」
「あ、……やんッ」
反らしたままの瞳をギュッと閉じるから、その愛おしい瞳に何度もキスを落とす。
***
「……甲斐くんの馬鹿!」
「すみません」
「全然、優しくないじゃん!!」
「先輩が予想以上に可愛くて、抑制が効きませんでした」
「……!?」
「でも結構感じてませんでしたか?」
「……ッ!!」
下から覗き込めば、顔を真っ赤にさせて頬を膨らませる先輩がいた。
照れた時に、目を反らす以外にこんな顔もするんだ……。
子供っぽいけどやっぱり可愛いなと、自然と口元が緩んでいった。
―FIN―
あらすじ
「俺の事、好きだよね?」本当に好きで苦しいのに。どうやったら上手く伝わるのかな──?16の小さな恋物語*HP100000HIT企画SS*
FIRST BOOK Letter
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