ねぇ、私のこと好き──?
やくそく☆side * 壱斗
(壱斗 高1 × 苺 高1)
「ねぇ、壱斗ちゃん」
「んー?」
「壱斗ちゃんは、苺とエッチな事したいから付き合ってるの?」
なんてウザイ台詞を口にする苺は、上目遣いで覗き込んできた。
「なんだよそれ。面倒くせーなぁ」
「だって由香ちゃんが!!」
……アイツか。
確かに。俺自身、苺に酷い事をしていた自覚はある。
文化祭で"由香ちゃん"に会った時なんて、メチャクチャ睨まれてたもんな。仕方ねぇけど。
すぐ隣では、苺が眉を下げて肩を落としていた。
俺 何でこんな子供っぽい奴にやられてるんだろうと、大きな溜め息が漏れる。
「壱斗ちゃんは、ホントに苺の事好きなの?」
「…………じゃなきゃ、一緒にいねーよ」
「壱斗ちゃぁんッ!!!!」
部屋に苺の叫び声が響いて、俺の背中に苺の両手が回された。
なんで、こんなクソ恥ずかしい事を言わなきゃいけねぇのか。
でも、俺の胸元に当たる苺の柔らかいおっぱいに免じて許してやるか。
「い、壱斗ちゃん……。な、何か当たってるんだけど!!」
「あーもう、責任取れよな」
「う、うん」
果物のイチゴみたいに真っ赤に染まる頬をペロリと舐めれば。ふんわりと甘くてイイ匂いがした。
「つまり、壱斗ちゃんは苺の事、好きなんだよね?」
面倒くせー……筈なのに、何で苺なんかがこんなに可愛く見えるのか。
「……知らね」
「壱斗ちゃん、ひどいッ!!」
なんて声を上げる苺をベッドの上に押し倒して、キスを落とせば。苺は唇を尖らせながらも、ゆっくりと瞳を閉じた。
とにかく、苺にこんな事していいのは俺だけなんだ。
―FIN―
FIRST BOOK Letter
観覧、イイね!、ファン登録、レビュー本当にありがとうございます(;ω;`)