ねぇ、私のこと好き──?

オトカノ。side*ヤマト

(ヤマト15歳 × アヤ20歳)




「クリスマスもー、年末年始もバイトってどうなの?」

アヤさんが腕を組みながら俺をギロリと睨みつけるから。



「ご、ごめん……なさい」

俺の謝罪の言葉はどんどん小さくなっていく。


全て休みを取るつもりは無かったけど、せめてどれかは休めると思っていた。

"赤沢くん、よろしくね!!"なんて、店長の期待と頼み事を断れなかった俺の責任なのだろう。


「せっかくさー、仕事の後の予定開けといたのになぁ」

なんて刺々しい台詞の後には、「ほんと使えなーい」なんて言葉も続けられる。



「あーあー、合コンでも行ってこようかなー」

「だッ、駄目!!それだけは駄目!!」

「どーしよっかなー。ミキからも連絡来てたし」

「だからッ、しょうがねぇじゃん!!」

「分かるよー、私だってバイトしてたしー。仕事じゃしょうがないし。断りにくいのだってさぁー」

そう口にするアヤさんが小さな息を吐くから、アヤさんでも分かってくれたんだ、と──。





「ヤマトから、すっごいキスしてくれたら許してあげるけど?」

思ったのは、ほんの束の間だった。

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