あたしの片割れ

1.




足が何かに引っ張られるように、急激な流れに逆らえなかった。
苦しくて動きもがいても、どうにもならなくて息が出来ないーー。


ゴボッと二酸化炭素を吐き出して大きな泡が浮かび上がった。


肺に残る息は残ってなくて、心臓が抉られるような痛みの後、朦朧とする意識の中で今までの日常が頭に流れ出す。




意識がプツンと消えたあとはーー、






深く深く、ただ真っ暗な底に落ちていくだけ。




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