あたしの片割れ

2.





「今から昨日のテストを返すぞー!!」


担任の先生の声がすると、教室内がざわめきだした。




「山本きょーだい、また始まるかな」

「今回はどっちだろうね」

「うわ、火花ちってるぜ」

「ぎゃはは、それは無いだろ」


男子たちのワクワクする声に、女子の黄色い声。
田舎だから1クラスしかなくて、全学年合計60人も満たない小さな小学校。
皆顔見知りで、先生まで友達のように遊び、クラスの中も笑い声が絶えないくらいにいつも賑やかだった。




「今回の1番は、山本………」

教壇の上に立つ担任が、テスト用紙を両手で持つ。皆を煽るように言葉を溜め込んでから面白そうに口を開いた。



「姉、ナツの98点でした!」



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