密室の恋人

菱沼あゆ 恋愛
904ページ(完結) 更新日 2016/06/10 読者 203006人 公開 0 0

 エレベーターでいつも会う人が好き。

 生きてないけどーー。



 ひっそりといつも佇んでいる感じで。

 目が合うと、そっと微笑み返してくれる。

 その穏やかな感じが好きだ。

 思わず、見つめてしまう。

 すると、必ず、鋭い声で言われるのだ。

「なに見てんだ、雨宮凛子(あまみや りんこ)」

「す、すみません」

 ルックスだけは素晴らしいが、凶悪な先輩、伊月蒼汰(いつき そうた)。

 彼がエレベーターに乗っているとき、凛子には、彼の横に、もう一人の彼が見えていた。

 同じ容姿だが、表情が温厚なその人は、どうやら、蒼汰に憑いている霊のようだった。

 その名もなき霊のことが気になる凛子。

 だが、霊を見るついでに、蒼汰を見つめてしまっていたことが災いし、実は、伊月グループの御曹司だった蒼汰にいきなり、キスされ、一ヶ月以内に結婚するはめに。

 金銭感覚のおかしい蒼汰に振り回されているうちに、うっかり一夜を共にしてしまうが。

 夜中に目を覚ました蒼汰は、いつもの蒼汰とは違っていてーー。

 完結しました。
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