女若頭への愛の償いⅠ

3章 裏切り /哀しみ

私はそのまま本家に帰り、部屋に
向かって、シャワーを浴びた。

それからは、酒を飲んでいる。
もう、何本飲んだか分からない。

少しでも良いから酔いたい。
もう、何もかも忘れたい。

伊月様を裏切ったことも
翔と詩音を撃った事も何もかも忘れたい。

私は哀しみしかつくれないの?

『ふっ…うぅ、ヒック…も、やだぁ』

なんで?
お母さんは、私を庇ったせいで死んだ
沙羅は私が助けられなくて死んだ
尋がおかしくなったのは私のせい
龍夜が死んだのも私のせい
皐様を裏切ったのは私
翔と詩音を撃ったのは私


私は哀しみしかつくれない。
私は居なくなった方がいいの?

龍夜に会いたい。

『ふぇ、うぅ、龍夜ぁ
会いたいよぉ、うぅ、グスッ』

もう龍夜に会えないことは分かってる。
もう居ないんだもん。

私はそのまま泣き疲れてソファーで
眠った。

翌朝起きたときには、目が腫れてた。
腫れを直して、制服に着替える。

もうすぐ夏休み。
今年は最悪な年だな。

0
  • しおりをはさむ
  • 44
  • 50
/ 530ページ
このページを編集する