女若頭への愛の償いⅠ

第4章 /産まれる

そのあとは、痛みと戦いながら子供を生んだ。

女の子だった。

まさか14で妊娠の痛みを知るなんて思ってなかった。
産んだあとは青葉に抱き締められ、赤ちゃんを
抱いた。小さくて可愛かった。

女の子だから私と青葉の血を引いてて、陰陽師と
血桜を引いてるのは確か。
血桜は女の子にしか受け継がれないから。

名前は悩んだ末に瑠青(るあ)になった。
その後、瑠青が生まれてから私は2週間、都で過ごし
本家に帰った。スマホで瑠青を撮ってお父さん達に
見せた。私に似てるって。

瑠青には、頻繁には会いに行けないけど
青葉が寂しくしないって言ってくれたから、私も
なるべく瑠青に会いに行こうと思ってる。

今は3年の5月。

私は去年の11月に龍夜のお墓参りに行ってきた。
11月15日は龍夜が死んだ日。
私の最愛の人、神崎龍夜(かんざきりゅうや)。

龍夜はお母さんが死んで、私が不安定になったときや
落ち込んでる時なんか、いつも一緒に居てくれた。

私は10歳だったけど、お母さんとお父さんを見てたから
最愛がどんなものかわかってた。

昔からお父さんとお母さんに言われてた事があった。
「龍架がこの人と一緒に居たい、この人にら自分の全てをあげても、捧げたいって思ったらどんな手を使ってもいいから、自分の物にしろ。
その人だと思ったらきっと直感でわかるぞ。」

って言われてたから、私は龍夜だと思った。

0
  • しおりをはさむ
  • 44
  • 51
/ 530ページ
このページを編集する