女若頭への愛の償いⅠ

第5章 /入学式

今日はいよいよ高校の入学式。
だけど私には心配事がたくさんある。

瑠樹達とメンバー達と会わないか。

そんなことを思いながら入学式に行った。

新入生代表として答辞を読んだ。
バレる素質ありあり。現に2年の席には瑠樹、3年の席には都紅夢達が居る。私をガン見。

退場して即理事長室に荷物も持って行った。
理事長室には既に理事長の道弥(みちや)が居た。

『はぁー』

私は勢いよくソファーに座った。

『どうした?』

『別にー』

はぁ、どうしよう。
あ゛ーー。
とりあえず帰ろう。

私は立ち上がって理事長室を出た。
靴を履き替えて外に出る。

校門までは桜の木が土手の坂みたいなのの上に
連なってる。

私は1本の桜に目を奪われた。
その桜に近付くと男が1人桜に背を預け寝てた。
誰?

『ん?』

起きてたの?

『『あ。』』

『龍架…』

『えっと…斗亜?』

あの時の変な男。

『あぁ、一年ぶりだな』

『そうだね…
斗亜は何してるの?』

すると斗亜は桜を見上げた。

『なんかこの桜だけ、他の桜と何かちがくねぇ?』

『斗亜も?私もこの桜に目を奪われた。』

すると斗亜は私を見て、フッと笑った。

  • しおりをはさむ
  • 44
  • 49
/ 530ページ
このページを編集する